錫村商店「コゲ落としジェルTHE POWER」をレビュー。口コミや他の洗剤との違いは？

コゲ落としジェルTHE POWERはYouTubeチャンネル登録者数は39万人超え（2024年3月17日時点）の「お掃除の錫村商店」の錫村さんが作ったコゲ取り用の洗剤です。

ロックオン錫村の異名で、実演販売士としてコパ・コーポレーションや、ダスキンで働いていた経験・知識を活かして簡単に頑固なコゲが落とせる設計になっています。

YouTube動画を見て、本当にそんなにコゲが落ちるのか？

実際はどのくらいの洗浄効果があるのか疑問を持った方も多いと思います。

使用する前は、そこまでは落ちないだろうと思っていましたが、使ってみると一般家庭で手に入る洗剤では一番強力かもしれないと感じるほどの洗浄力がありました。

本記事では実際に洗剤では全く取れなかったコゲついたフライパンなどに使用しただけでなく、似たような強力な洗剤と何が違うのか？まとめてみました。

品切れが続いており、Amazonでは3,000円を超える価格です。※楽天公式では1,580円で販売されています。

コゲ落としジェルTHE POWERの特徴

販売元は(株)錫村商店（すずむら）です。

自身のチャンネルでも紹介されています 

コゲ落としジェルTHE POWERの洗浄力が高い理由は、超強力なアルカリ剤が２つ入っていることです。

一般家庭用で販売されている強力なアルカリ洗剤でも、どちらか１種類しか入っていないことが多いですが、「コゲ落としジェルTHE POWER」には2種類入っています。

この２つのアルカリ剤によって、頑固なコゲが落とせるほどの洗浄力になっています。

一部の洗剤では同様に水酸化ナトリウム・水酸化カリウムの２つが入ったものもありますが、含有率が違います。

下記にて対象の洗剤を比較してみました。

他のアルカリ洗剤と比較

強力なアルカリ剤である、水酸化ナトリウム・水酸化カリウムの入った洗剤の一覧です。

販売元	錫村商店	リベルタ	リンレイ
商品名	コゲ落としジェルTHE POWER	アブラトルネード	ウルトラハードクリーナー油汚れ用
容量	300ｇ	260ml	700ml
性質	アルカリ性	アルカリ性	アルカリ性
液の形状	高粘度のジェル	ジェル	液体
成分	界面活性剤（アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム）、水酸化ナトリウム(4.0%)、水酸化カリウム(0.8%)、溶剤、増粘剤、金属腐食抑制剤	水酸化ナトリウム（2.5%）、水酸化カリウム（2.5%）、界面活性剤（4% ジフェニルエーテルジスルホン酸モノアルキルエステルナトリウム）、増粘剤、キレート剤、リモネン	水酸化ナトリウム（2.5%）、水酸化カリウム（0.8%）、界面活性剤（アルキルベタイン）、溶剤（グリコールエーテル）
使用期限		3年
価格	1,580円	1,232円	899円
リンク	Amazon 楽天 Yahoo	Amazon 楽天 Yahoo	Amazon 楽天 Yahoo

違いは水酸化ナトリウムの含有率で、コゲ落としジェルTHE POWERには４％入っており、他の２つはどちらも2.5%と差があります。加えて水酸化カリウムが0.8%と溶剤によって、さらに溶かす効果を高めています。

強力な成分がたくさん入っているほど危険性も上がるため、安全性を考慮し洗浄力が高くなるにつれ、液体からジェル状になる傾向があります。

リベルタ「アブラトルネード」

洗濯槽クリーナーで有名な「カビトルネード」の姉妹品です。

水酸化ナトリウム・水酸化カリウムそれぞれが2.5%含まれており、合計した含有率は5%と一番多く、コゲ落としジェルTHE POWERに引けを取らない洗浄力があります。

溶剤の替わりに、油を浮かせる作用のあるリモネンが入っています。

リモネンの効果によって

試したことはないですが、シールはがし用として代用できる可能性があります。

スプレータイプの容器でトリガーを引くと、ジェル状の液体が噴射されるため、広い範囲にする場合におすすめです。

リンレイ「ウルトラハードクリーナー油汚れ用」

SNSで話題になったウルトラハードクリーナーシリーズの油に特化したタイプです。

市販で購入できる液体タイプのアルカリ洗剤では、おそらく一番強力だと思います。

容量が700mlとたっぷり入っているので、すぐに無くなる心配もありません。

ホームセンターやドラッグストアでは1,100円前後で販売されており、安くても980円ですが、Amazonなら900円を下回る価格で販売されています。

洗浄力の強さレビュー

使用するにあたり、2ヵ所のコゲに使用しました。

１つはウルトラハードクリーナー油汚れ用でも落ちなかったフライパン裏のコゲ。２つ目は垂れにくいジェルの性質を利用して、トースターの垂直面に試してみました。

掃除前に準備したもの

• コゲ落としジェルTHE POWER
• ゴム手袋
• 使い古した歯ブラシ
• 下に敷くタオルなどの布

目に入ると危険なので、本来はゴーグルを付けないとダメですが今回は装着せずに、細心の注意を払って使用しました。

肌に付いた場合は直ちに水で洗い流しましょう。放置すると肌が腐食する可能性もあります。

フライパンのコゲを落とす

1つ目に試したのは、ウルトラハードクリーナー油汚れ用を使ったものの、落とせなかったコゲに試してみました。

ステンレスと一体化しているくらい、びっちりとコゲが付いています。

ジェルが出る部分には安全のため、キャップが付いているので外します。

先端の穴は直径0.8㎝ほどあり、思ったより太いジェルが出てきます。

どのくらい落とせるのか、半分のみジェルを付けました。

歯ブラシで塗り広げて少し放置します。

数分放置すると、溶かしたコゲによってジェルが黒ずんできます。

歯ブラシでこすっていると、時間が経過するにつれて徐々にジェルが固まってきます。

コゲによって真っ黒なジェルに…

一通りブラシでこすり終わったら、お湯で洗い流します。

水でも洗い流せますが、お湯の方が固まったジェルが緩んで流しやすいです。

アルカリ成分を流すために、食器用洗剤で再度洗います。

拭き取った状態は、使用した部分が分かるほどラインがくっきり見えました。

細かなコゲは残っているものの、側面にあったコゲの塊がかなり少なくなっています。

2回目は効果があるのか、再度塗ってみました。

1回目と同様に放置時間は5分程度です。

ぱっと見、汚れが取れたのかわかりづらいですが、細かいコゲの数が1回目の時よりも減っています。

側面は1回目よりもキレイになっているのが分かります。

放置した時間がやや短かったため、もう少し長くつけていれば完全に取れたかも知れません。

5分間の放置2回で以下のようになりました。

キレイになった左側の中心部分ですが、若干茶色く見えるかもしれません。

ステンレスが変色しているため、アルカリ性の洗剤ではこれ以上は落とせないため、こちらには強力な酸性洗剤を使用します。

茶色い変色を消して、新品のような状態に戻す方法は下記記事をご覧ください。

トースターのコゲが付けた瞬間落ちた

2つ目は、トースターの正面のふち部分に使用しました。

歯磨き粉のように、歯ブラシにジェルを付けて塗り広げます。

フライパン裏のコゲよりも落としやすい汚れではありますが、付けた瞬間から溶け始めました。

全体に塗った時点（約5秒程度）で、ほぼ全て溶けきっており、洗浄力の高さを実感しました。

水洗いできないため、濡れたマイクロファイバークロスで成分が取れるまで数回拭きます。

数十秒でここまで汚れが落ちました。

コゲ落としジェルTHE POWERの口コミ

使用時の注意点

強力なアルカリ剤が入っているため、使用する素材によっては傷めてしまうこともあります。

例えばフライパン・ガステーブル・IHヒーター等の特殊表面加工製品（フッ素樹脂加工など）、粉体塗装されたレンジフードなどの、塗装製品は表面の加工や塗膜が溶けたり、変色や剥がれることがあるのでご注意ください。

まとめ：コゲ落とし用の洗剤で、おそらく洗浄力は1番高い

コゲを落とすために、強力なアルカリ剤が2種類入っているだけでなく、含有率も多いため、似たような洗浄力の高い洗剤よりも洗浄力に優れています。

今回はフライパンと一体化したような他の強力洗剤では取れなかったコゲにも効果がありました。

洗浄力が高いが故に、素材を傷めてしまうデメリットもありますが、コゲを落としたい方には、これ以上ない洗剤だと思います。

売り切れが多発しているため、手に入りにくい状況ですが、一度試してみて欲しい洗剤です。

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