カビキラーとキッチンハイターを徹底比較！風呂・キッチンで使う5つのコツ

カビキラーとキッチンハイターは、どちらも強力な除菌・漂白剤として広く知られていますが、その「違い」を正確に理解している方は少ないかもしれません。

この記事では、カビキラーとキッチンハイター、キッチン泡ハイターの違いを明確に解説し、それぞれの製品がどのような場面で最適なのかを紹介します。

風呂掃除やトイレ掃除、さらには排水溝の掃除にも効果的に使えるこれらの製品ですが、代用が可能なケースや注意点も含め、正しい使い方をお伝えします。

カビキラーとキッチンハイターの違いとは？

成分の違いと特徴

以下に、カビキラーと3つの台所用漂白剤の情報を表形式でまとめました。

製品名	カビキラー	キッチンハイター	キッチン泡ハイター	キッチン泡ハイター 無臭性
容量	400g、1000g	600ml,1500ml,2500ml	400ml	400ml
塩素濃度	約0.5％	約6.0％	約0.6％	約0.6％
成分	水・次亜塩素酸塩・安定化剤 ・水酸化ナトリウム・アルキルアミンオキシド・アルキルスルホン酸ナトリウム・アルキル硫酸エステルナトリウム・香料	水、次亜塩素酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム	水、次亜塩素酸ナトリウム、水酸化ナトリウム 、脂肪酸ナトリウム、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム	水、次亜塩素酸ナトリウム、水酸化ナトリウム 、脂肪酸ナトリウム、 アルキルアミンオキシド
液性	アルカリ性	アルカリ性	アルカリ性	アルカリ性
用途	浴室内の壁やタイル・目地、マット・小物類、シャワーカーテン、扉等のゴムパッキン	白無地のふきん・おしぼり、プラスチック製品（メラミン除く）、ステンレス製品、シリコン製品、ナイロン製品、人工大理石、陶器、ガラス器、木・竹製品	キッチン用品、まな板、包丁、食器（茶碗、湯飲み、カップ）、きゅうす、水筒、タンブラー、マグカップ、お弁当箱、シンク、排水口のごみ受け、三角コーナー、洗い桶、水きりカゴ、ふきんなど	キッチン用品、まな板、包丁、食器（茶碗、湯飲み、カップ）、きゅうす、水筒、タンブラー、マグカップ、お弁当箱、シンク、排水口のごみ受け、三角コーナー、洗い桶、水きりカゴ、ふきんなど

カビキラーとキッチンハイターの成分は非常に似ているため、どちらも強力な除菌・漂白効果を持っていますが、用途に応じた微妙な違いがあります。

まず、カビキラーはカビ取り剤として特化しており、次亜塩素酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、界面活性剤、安定化剤、香料が含まれています。

この構成により、カビが根を張りやすい場所でも、効果的にカビを除去し、その成分がしっかりと浸透してカビを根こそぎ取り除くことが可能です。また、香料が含まれているため、使用後の嫌な塩素臭を軽減し、浴室などでの快適な使用感を提供します。

一方、キッチンハイターは台所用の漂白剤で、次亜塩素酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、界面活性剤が主成分です。カビキラーとの大きな違いは、安定化剤と香料が含まれていない点です。これは、食器や調理器具に使用する際、香料が残らないようにするためです。そのため、食器や調理器具の漂白・除菌に向いており、カビキラーと比べてよりシンプルな成分構成となっています。

このように、両者はほぼ同じ成分を持ちながらも、用途に応じて微妙に異なる特徴があります。目的に応じて適切な製品を選ぶことが、効果的な掃除や除菌に繋がります。

塩素濃度の比較

カビキラーとキッチンハイターの塩素濃度には違いがあり、これが使用場所や効果の違いに繋がっています。具体的には、カビキラーの塩素濃度は約0.5%で、キッチン泡ハイターは約0.6%です。この濃度の差はわずかではありますが、使用目的に大きな影響を与えます。

カビキラーは、その名の通りカビ取りに特化した製品で、浴室などのカビが生えやすい場所での使用が推奨されています。塩素濃度が0.5%であるため、カビを効果的に除去しながらも、使用後のすすぎが比較的容易です。また、泡スプレータイプであるため、塩素がすぐに蒸発しないよう、壁や天井などに長く留まることができ、効果を発揮しやすいです。

一方、キッチン泡ハイターは塩素濃度が0.6%とやや高めに設定されており、より強力な漂白力と除菌力を持っています。これは、食器や調理器具、排水口などのしつこい汚れをしっかり落とすためです。ただし、その分、使用時にはしっかりとしたすすぎが必要で、特にキッチン用品に使用する際は、塩素が残らないように注意が必要です。

このように、塩素濃度の違いは使用目的に合わせた設計となっており、用途に応じて使い分けることが大切です。

基本的に希釈して使うキッチンハイターは原液のままなら６％と塩素濃度が高い

効果の違い：どっちが強い？

カビキラーとキッチンハイターの効果の強さについては、それぞれの使用目的によって異なります。両者ともに強力な除菌・漂白能力を持っていますが、使い方や用途に応じて「強さ」が異なると言えます。

カビキラーは、その名の通り、カビの除去に特化しており、特に浴室のような湿度の高い場所で効果を発揮します。カビキラーはカビの根までしっかりと浸透し、頑固なカビを効率よく取り除くことができます。また、泡タイプであるため、塩素が表面に長く留まり、より深く浸透する効果があります。このため、カビの再発を防ぐ効果も期待できます。

一方、キッチンハイターは、台所用として開発された漂白剤で、食器や調理器具の漂白・除菌を得意としています。塩素濃度がやや高めであるため、しつこい汚れやニオイをしっかり取り除くことができます。ただし、カビ取り効果という点では、カビキラーのような特化した成分や設計がないため、カビの根まで完全に除去するにはやや劣る場合があります。

このように、カビ取りに関してはカビキラーが強く、台所用の漂白や除菌にはキッチンハイターがより効果的です。使用目的に応じて、適切な製品を選ぶことが重要です。

キッチンハイター（塩素濃度６％）を原液のまま使うのが最も効果が高い

代用できる場面と注意点

カビキラーとキッチンハイターは、成分が似ているため、互いに代用できる場面もありますが、使用方法や目的によっては注意が必要です。

まず、カビキラーをキッチンハイターの代わりに使う場合、成分は似ているものの、香料が含まれているため、食器や調理器具に使用すると香りが残る可能性があります。このため、食器など口に入るものに使う際には注意が必要です。また、カビキラーは泡タイプであるため、液体が広がりにくく、広い範囲の除菌にはやや不向きです。

一方、キッチンハイターをカビキラーの代わりに使用する場合、浴室などのカビ取りにもある程度効果を発揮します。しかし、キッチンハイターは液体タイプであるため、壁や天井など垂直面に使用すると液が垂れてしまい、カビにしっかりと浸透しないことがあります。この場合、キッチンハイターを使用する際は、ティッシュやラップを使って液を固定するなどの工夫が必要です。

また、両製品ともに塩素系漂白剤であるため、酸性の洗剤と混ぜると有毒なガスが発生する危険があります。代用する場合でも、他の洗剤との併用には十分な注意が必要です。

このように、カビキラーとキッチンハイターは代用可能な場面もありますが、それぞれの特性を理解し、適切に使用することが求められます。

容器の特徴と使い方

カビキラーとキッチンハイターは、容器の形状と使い方に違いがあります。それぞれの特徴を理解することで、効果的に使用することができます。

カビキラーの容器はスプレータイプで、泡状に噴射できる設計になっています。この泡がカビや汚れにしっかりと密着し、垂れにくいため、特に浴室の壁や天井など垂直な面に効果的です。また、スプレーするだけで手を汚さずに作業ができるため、簡単かつ衛生的に使用できるのが特徴です。ただし、スプレー時に液が飛散しないよう、目や口に入らないように注意が必要です。

一方、キッチンハイターの容器は通常、液体が直接出せるボトルタイプで、広範囲に液を撒くことができるため、まな板やシンクなどの広い平面を除菌・漂白するのに向いています。また、液体タイプなので、浸け置きが必要な場合や、汚れがしっかり浸透するような使い方に適しています。ただし、液が広がりやすいため、使用時には垂れやすい場所での使用には注意が必要です。

どちらの容器も使用後はしっかりとキャップを閉め、直射日光の当たらない冷暗所で保管することが推奨されます。安全に使うためにも、使用する場所や目的に応じて適切な容器を選ぶことが重要です。

カビキラーとキッチンハイターの効果的な使い方

風呂掃除に使える？その方法と注意点

カビキラーとキッチンハイターは、風呂掃除に非常に効果的です。ただし、それぞれの使い方と注意点を理解しておく必要があります。

まず、カビキラーは風呂場の壁や天井、タイルの目地などに発生するカビに効果を発揮します。スプレータイプのカビキラーは、泡がしっかりと密着し、カビの奥深くまで浸透します。風呂掃除では、気になるカビにスプレーし、一定時間放置した後に水でよく洗い流すだけで、カビの除去が可能です。ただし、使用中は必ず換気を行い、塩素ガスを吸い込まないように注意しましょう。また、カビキラーを使用した後は、風呂場全体をしっかりと水で流し、塩素が残らないようにすることが重要です。

一方、キッチンハイターも風呂掃除に使えますが、液体タイプであるため、広範囲に使う際は垂れやすい箇所には不向きです。キッチンハイターを使う場合は、カビが生えた部分に直接塗布し、ラップやティッシュペーパーを被せて成分をしっかりと浸透させる方法が有効です。その後、数分放置してから水で洗い流すと、カビがきれいに取れます。ただし、キッチンハイターは液だれしやすいため、塗布する際には注意が必要です。

いずれの場合も、風呂掃除の際には必ずゴム手袋とマスクを着用し、皮膚や目に薬剤が触れないように注意してください。また、他の酸性洗剤と併用すると有毒なガスが発生する恐れがあるため、「混ぜるな危険」の表示には特に注意してください。

排水溝掃除での活用法

カビキラーとキッチンハイターは、排水溝掃除にも役立ちます。排水溝は汚れやカビがたまりやすい場所ですが、適切な方法で掃除を行えば、清潔に保つことができます。

カビキラーはスプレータイプであるため、排水溝の内部にも簡単に吹きかけることができます。泡が排水溝の壁面にしっかりと付着し、カビやぬめりを効果的に除去します。使用後は、必ず水で十分に洗い流し、泡が残らないようにしましょう。カビキラーは強力な洗浄力を持っていますが、塩素系のため、換気をしっかりと行い、長時間の放置は避けるようにしてください。

一方、キッチンハイターは液体タイプで、排水溝のパーツを浸け置き洗いするのに適しています。まず、排水溝のカバーやフィルターを外し、バケツなどにキッチンハイターを適量入れて水で希釈し、パーツを浸け置きます。数分から数十分放置した後、ブラシで汚れをこすり落とし、水でよくすすいでください。キッチンハイターは浸透力が高いため、排水溝の奥までしっかりと洗浄できますが、こちらも液が残らないようにしっかりと水で洗い流すことが重要です。

排水溝掃除では、薬剤が強力であるため、必ずゴム手袋を着用し、薬剤が皮膚に触れないように注意する必要があります。また、他の洗剤との混合を避け、「混ぜるな危険」の表示に従って安全に作業を行ってください。

トイレ掃除に使えるか？

カビキラーとキッチンハイターは、トイレ掃除にも効果的に使用できます。ただし、それぞれの特徴と注意点を理解してから使用することが重要です。

カビキラーは、トイレ内のカビや黒ずみの除去に特に有効です。スプレータイプであるため、便器の縁や裏側など、カビが発生しやすい箇所に直接吹きかけて使用します。しっかりと泡が密着し、頑固なカビを落とすことができます。また、便器内の黒ずみも効果的に除去できますが、使用後は必ず水で十分に洗い流し、残留物がないようにしてください。

一方、キッチンハイターもトイレ掃除に利用できますが、液体タイプであるため、便器内部の汚れを除去する際には直接塗布するか、希釈して使用することをおすすめします。例えば、キッチンハイターを水で薄めた溶液を便器内に流し込み、しばらく放置してからブラシでこすり、汚れを落とす方法が効果的です。ただし、キッチンハイターは液体が垂れやすいため、便器の縁など高い位置には向いていないことがあります。

トイレ掃除にこれらの洗剤を使用する際は、必ず換気を行い、塩素ガスの吸入を防ぐようにしましょう。また、他の酸性洗剤と混ぜないように注意し、「混ぜるな危険」の表示を守って安全に作業を進めてください。

キッチンハイターとカビキラーの容器は詰め替え可能？

カビキラーなどの塩素系スプレーを詰め替える際、キッチンハイターを代わりに使用することは可能ですが、いくつかの注意点があります。

成分はほぼ同じであり、カビ取り効果も同程度と考えられます。しかし、キッチンハイターは発泡性が異なるため、スプレーボトルに詰め替えた場合、カビキラーほど泡状にはならず、液体が飛散しやすくなります。その結果、塩素臭が強く感じられ、作業が不快になる可能性があります。

発泡性を改善するためには、中性のお風呂用洗剤（例えばマジックリン）を混ぜることも考えられますが、これは自己責任で行う必要があります。「まぜるな危険」や「用途以外では使わないで」という表示に従わない場合、リスクが伴うことを忘れてはいけません。

混ぜると危険！正しい使い方

カビキラーやキッチンハイターを使用する際には、絶対に他の洗剤と混ぜないことが重要です。特に酸性の洗剤と混ざると、有毒な塩素ガスが発生し、大変危険です。このガスを吸い込むと、呼吸困難や目の刺激、さらには肺へのダメージを引き起こす可能性があります。そのため、カビキラーやキッチンハイターを使う際は、他の洗剤を同時に使用しないように注意してください。

また、使用中は必ず換気を行うことが推奨されます。窓を開けるか換気扇を回して、空気の流れを良くすることで、有害ガスが室内にこもるのを防げます。さらに、ゴム手袋やゴーグル、マスクを着用して、皮膚や目、呼吸器を保護することも大切です。万が一、手や目に液が付着した場合は、すぐに大量の水で洗い流し、異常がある場合は医師の診察を受けるようにしましょう。

正しい使用方法を守ることで、安全に効果的に掃除を行うことができます。製品のラベルに記載されている使用上の注意事項をよく読み、手順を守って安全に使用してください。

安く購入するための方法と値段比較

カビキラーやキッチンハイターをよりお得に購入するためには、いくつかの方法があります。まず、店舗ごとの価格を比較することが大切です。ドラッグストアやホームセンターでは、セール期間中に通常よりも安く販売されることがよくあります。特に、週末セールや月末の特売日などを狙って購入すると、通常価格よりも大幅に安く手に入ることがあります。

オンラインショッピングも有効な手段です。Amazonや楽天などの大手通販サイトでは、しばしば割引クーポンやセールが行われています。また、まとめ買いをすると単価が安くなることも多いので、定期的に使うものはまとめて購入するのも一つの方法です。さらに、ポイント還元やキャッシュバックキャンペーンを活用すれば、実質的なコストをさらに抑えることができます。

値段比較のポイントとしては、容量あたりの価格を見ることが大切です。同じ価格帯でも、内容量が異なる場合があるため、リットルあたりやミリリットルあたりの単価を計算して比較しましょう。また、詰め替え用を購入することで、ボトルタイプよりも安く購入できることが多いです。環境にも優しく、経済的にもお得な詰め替え用を活用することをおすすめします。

これらの方法を駆使することで、カビキラーやキッチンハイターをより安く手に入れることができ、コストパフォーマンスを高めることができます。

総括：カビキラーとキッチンハイターを使い分けるポイント