塩素系洗剤「ドメスト・カビキラー・キッチンハイター」の違いを徹底比較!

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3種類とも同じ塩素系の洗剤のドメスト・カビキラー・ハイター。

全て家にある。という方もいらっしゃるかもしれませんが、使い方や特徴を把握していれば全て揃えなくても代用は可能です。

本記事ではこれら3つの洗剤では何が違うのか?

ぱっと見で分かる容器の形状以外に、用途・効果を比較しました。さらに使用者の口コミも含め、代用する際のポイントについてご紹介します。

極論、使い方によっては塩素系洗剤は1本で済む場合もあります。

この記事でわかること
  • ドメスト、カビキラー、ハイターの特徴と違い
  • 各洗剤の効果的な使い方
  • 各洗剤の成分・濃度の違い
  • ドメスト、カビキラー、ハイターの実際の使用者の口コミや評判
  • 洗剤を混ぜる際の注意点と有毒ガスのリスク
  • 家庭内の衛生を保つための具体的な方法と安全対策
目次

ドメスト・カビキラー・ハイターの特徴

ドメストの特徴

引用:Amazon

界面活性剤(アルキルアミンオキシド)・水酸化ナトリウム(1.4%)、次亜塩素酸塩が含まれており、バイ菌の除去や有機物を分解するため、黄ばみ汚れやヌメリをしっかり落とします。

粘度が高い淡い黄色の液剤なので、斜面にもしっかり張り付いてより効果的です。

ドメストはトイレ用の洗剤と認識されていることが多いですが、トイレ以外には家中の水回りで使用できます。

浴室の目地や細かい部分のカビ取りや、風呂蓋に発生したカビなど、風呂専用のカビ取り剤を使用している場合はドメストで代用できます。

ドメストの強み
ドメストの弱み
  • 除菌率99.99%(※全ての菌を除菌するわけではない)
  • 粘度があり、しっかり張り付く
  • 便器フチ裏にかけやすいノズル形状
  • 塩素による刺激臭は控えめ
  • 国内トイレ用洗剤市場2021年11月~2022年10月アイテム別 累計販売金額シェアNo.1。
  • スプレーではないので広範囲は不向き
  • 酸性洗剤とは混ぜて使用できない

カビキラーの特徴

引用:Amazon

カビキラーは浴室のカビ取りで代用的な洗剤です。

同シリーズにはジェルタイプや、洗濯槽用などもありますが、本記事内では、スプレータイプを比較対象として挙げています。

次亜塩素酸ナトリウムの配合量は3%と、大手洗剤メーカーが属する日本石鹸洗剤工業会が定めている基準ギリギリの量となっています。※属していない一部メーカーの商品によっては配合量3%以上のものもあります。

また販売額では売上№1の実績となっており、カビ取り剤=赤色のボトルと連想する方も多いと思います。※売上対象期間:2018年4月~2023年3月

カビキラーの強み
カビキラーの弱み
  • 次亜塩素酸ナトリウムの配合量は基準上限の3%
  • 手が疲れない電動タイプもあり
  • 同シリーズではジェルタイプや洗濯槽用など幅広いラインナップ
  • 販売額では売上№1の実績(対象期間:2018年4月~2023年3月)
  • 塩素臭はやや強め
  • 酸性洗剤とは混ぜて使用できない

キッチン泡ハイターの特徴

引用:Amazon

スプレータイプで手軽に使用できるので、広範囲の掃除にも向いています。

用途外ではありますが、カビキラーが無い場合は浴室のカビ取りにも代用可能です。

また、垂直面でもしっかり密着する泡なので、平らでない面でも成分が流れにくくなっており、使いやすい設計になっています。

除菌・消臭なら2分、漂白・ヌメリ除去なら5分。放置して水で流すだけ。

塩素濃度はカビキラーと同じ0.6%と高くはありませんが、日常で発生したカビやヌメリは効果的です。

※カビキラーの塩素酸ナトリウム配合量3%と、濃度濃度0.6%は異なります。

キッチン泡ハイターの強み
キッチン泡ハイターの弱み
  • スプレータイプで広範囲の適している
  • 塩素臭が苦手な方には無臭タイプもある
  • 泡の密着性が良く、垂直面でも垂れにくい
  • ドメストに比べると塩素濃度はやや低め
  • 酸性洗剤とは混ぜて使用できない

キッチンハイターの特徴

引用:Amazon

キッチンハイターは家庭用漂白剤として広く利用されており、衣類の漂白から台所の除菌まで幅広い用途があります。

特徴は本記事で比較した中で最も塩素濃度が高く、約6%もあります。

除菌・漂白・消臭が可能で、雑菌・ニオイが気になるふきん・まな板の除菌・消臭や、食器用洗剤で取りきれないカップなどの黒ずみ・シミ・茶シブ等の漂白に効果的です。

また、ほ乳びんや子ども用マグの除菌・ウイルス除去にも使えます。漂白なら30分、除菌だけなら2分で可能。

さらに希釈すると、ドアノブや取っ手などのウイルス除去にも効果的です。

このように基本的には希釈して使用しますが、パッキンに付いた頑固な黒カビを落とすには、市販の洗剤の中で最もコスパが良く、漂白力も高い洗剤です。

ハイターの強み
ハイターの弱み
  • 塩素濃度は6%と非常に高い。
  • 希釈して使用するのでコスパが良い
  • 酸性洗剤とは混ぜて使用できない

ドメスト・カビキラー・ハイターの違い

以下は比較したものです。

メーカーユニリーバ・ジャパンジョンソン花王花王
品名ドメストカビキラーキッチンハイターキッチン泡ハイター
画像
塩素濃度約1.0%約0.5%約6.0%約0.6%
容量500ml1,000ml600ml400ml
価格1,281円
(5本セットおまけ付き)
1,419円
(本体+付け替え用)
465円
(2本まとめ買い時)
356円
成分界面活性剤(アルキルアミンオキシド)・水酸化ナトリウム(1.4%)、次亜塩素酸塩次亜塩素酸塩、水酸化ナトリウム(0.5%)、界面活性剤(アルキルアミンオキシド)、安定化剤次亜塩素酸ナトリウム、界面活性剤(アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム)次亜塩素酸ナトリウム、界面活性剤(純石けん分(脂肪酸ナトリウム))
液性アルカリ性アルカリ性アルカリ性アルカリ性
液体の粘度ありなしなしなし
用途便器・家中の水回り
浴室内の壁やタイル・目地、マット・小物類、シャワーカーテン、扉等のゴムパッキン 等
衣類、布製品、排水口、食器、調理器具、シンクキッチン、調理器具、食器、まな板、シンク
特徴除菌率99.99%*全ての菌を除去するわけではない。2024年パッケージがリニューアル希釈使用ができてコスパ〇ピタッと密着泡!
除菌は2分、漂白は5分。全ての菌を除菌するわけではない。
※価格は2024年7月26日時点のAmazonを参照

大きな違いは「塩素濃度」の差

塩素系漂白剤の大きな違いは「濃度」です。

濃度が高いほどカビを死滅させて白くなりやすいです。一般的にスプレータイプ(キッチン泡ハイター・カビキラー)の濃度は0.5~0.6%程度で、ボトルタイプの方が濃度が高く強力になっています。

逆に最も濃度が高いのは、キッチンハイターの塩素濃度6%、次いでドメストの塩素濃度1%です。

カビキラーやキッチン泡ハイターを使用してもカビが取れない場合には、キッチンハイターやドメストを試すとキレイに落ちる可能性が高いです。

また、カビに付着してからの放置時間が長ければ長いほど効果が期待できますが、液剤が乾燥しないようにキッチンペーパーに染み込ませてからラップで乾燥を防ぐなどの工夫が必要です。

まとめ:塩素濃度の差
  • キッチンハイター:6%
  • ドメスト:1%
  • カビキラー・キッチン泡ハイター:0.5~0.6%

使用方法の違い

浴室で日常のカビ予防や軽度な掃除・広範囲に使用する場合は、スプレータイプが効率よく作業できます。

対して、ボトルに入ったキッチンハイターやドメストは汚れのひどい箇所を部分的に掃除する際に向いています。

またトイレの黒ずみ・除菌には粘度があり、しっかり密着するドメストがおすすめですが、黒ずみ汚れが軽度なら泡持ちの良いキッチン泡ハイターで十分キレイになります。

キッチン回りでは、つけ置き可能なキッチンハイターやスプレーして洗い流すだけのキッチン泡ハイターやカビキラーがおすすめです。※カビキラーには腐食性があるため、金属面での長時間の放置はご注意ください。

※商品によっては用途外の使い方になるものもありますので、自己責任でご使用ください。

液剤の粘度や容器形状の違い

スプレータイプは広範囲に向いていますが、塩素濃度は高くありません。

ドメストのみ液剤の粘度があるので便器内の斜面にしっかり張り付いてくれます。

また、キッチン泡ハイターは液剤自体の粘度はありませんが、スプレーを噴射した際の泡の密着性が良いため、同様に斜面にも使用できます。

まとめ:使用方法の違い
  • キッチンハイター:基本は希釈して使う。液体はしゃばしゃば
  • ドメスト:とろみがあるので、斜面もしっかり張り付く
  • カビキラー:泡ででるので広範囲の掃除向き
  • キッチン泡ハイター:泡の密着性が良く、斜面もしっかり張り付く

ニオイの違い

塩素なので、基本的にどれも塩素臭がしますが、ドメストのみ塩素のツンとする臭いを抑えた仕様になっています。

近年では、キッチン泡ハイターの無臭タイプも発売されたので、塩素臭が特に苦手な方は使用してみてください。

使用時の注意点やQ&A

混ぜてはいけないもの

塩素系洗剤と酸性洗剤(例えば酢やクエン酸を含む製品)を混ぜると、有毒な塩素ガスが発生します。

このガスは呼吸器に深刻なダメージを与え、危険です。

ドメスト・ハイター・カビキラー。塩素同士を混ぜても大丈夫?

塩素系同士を混ぜても塩素ガスが発生することはないため、基本的に問題ありません。

ただし、メーカーが推奨する使い方ではないため自己責任になります。

混ぜていけない物は、塩素系漂白剤と、酸性のもの。

ちなみに勘違いされやすい塩素系漂白剤と「酸素系のもの(酸素系漂白剤など)」は混ぜても問題ありません。

こちらは有毒ガスではなく、酸素が発生するだけです。

ドメストで風呂掃除はできるか?

主にトイレの除菌・清掃に用いられますが、風呂掃除にも使用可能です。

カビキラーやキッチン泡ハイターよりも塩素濃度が高いため、カビを除去する能力が高く、排水口やタイルの目地の黒ずみなど、頑固な汚れに対して効果的です。

使用する際は、適量を直接汚れにかけて数分放置し、その後しっかりと水で洗い流します。

ただし、風呂場の素材によっては傷める可能性があるため、使用時は目立たない部分で試す等の、注意が必要です​​​​。

トイレの手洗い器にカビキラーは使えるか?

用途外の使い方になりますが、トイレの手洗い器でも使用可能です。

手洗い器のカビやヌメリに対してスプレーし、しばらく放置した後に水で洗い流すことで効果を発揮します。

ただし、金属部分や一部の素材に対しては腐食のリスクがあるため、使用前に目立たない部分で試すことをお勧めします。

実際の使用者の口コミや評判

ドメストの口コミ・評判

スクロールできます

使用者の口コミを見ると、多くの人が「頑固な汚れやバクテリアを完全に除去できる」と評価しています。また、排水口やゴミ箱の掃除にも効果的で、悪臭を取り除く能力も高く評価されています。

具体的な口コミとして、「毎晩トイレにドメストを使うことで、常に無臭のトイレを保てる」「排水口の嫌な臭いが完全になくなった」という声があります。

しかし、一部のユーザーからは「強力すぎて使用中の刺激が強い」「換気をしっかりしないと気分が悪くなる」といった注意点も報告されています。

カビキラーの口コミ・評判

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使用者の口コミでは「カビキラーをスプレーするだけで頑固なカビがすぐに取れる」「再発防止にも効果的」という声が多く見られます。

また、キッチンやトイレのカビ対策にも効果を発揮し、多用途に使える点が評価されています。

「浴室のタイルやシリコン部分にスプレーしたら、一晩で真っ白になった」「キッチンのシンク周りのカビが完全になくなった」などのコメントも。

一方で、「塩素の匂いが強くて使用後もしばらく残る」「金属部分に使用すると腐食のリスクがある」といった注意点も指摘されています。

ハイターの口コミ・評判

スクロールできます

口コミでは「台所のまな板やシンクの除菌に最適」と評価されています。

「キッチンの除菌に使ったら、食器も調理器具もピカピカになった」という声があります​​。

しかし強力な成分のため、手袋をしないと手が荒れたり、原液のまま使用する場合、素材によっては色落ちやダメージがあるので注意が必要です。

汎用性はキッチン泡ハイター・漂白力ならキッチンハイターがおすすめ

各洗剤の特徴と違いについて紹介しました。

比較した中でも、最も汎用性が高いのはキッチン泡ハイターでキッチン周りの除菌・ヌメリ取り以外にもカビ除去やトイレの黒ずみに効果を発揮します。※トイレや浴室のカビ取りは用途外ですので自己責任となります。

ただし、濃度が0.6%なため、強力なカビを落とすことはできない可能性があります。

その際は濃度がさらに高い、ドメストやキッチンハイターが最適です。

最も濃度の高いキッチンハイター(濃度6%)であれば、ほとんどの黒カビに効果がありますが、粘度がないため便器などの曲面では流れ落ちやすいデメリットもあります。

1本で浴室・トイレ・キッチン・パイプ内などをカバーすると考えた場合は、広範囲には不向きではありますが、ドメストが使いやすいと思います。

粘度があり、塩素濃度も1%とスプレータイプよりも高い性能でバランスに優れています。

広い範囲に使用する際は、「ハケ」などで塗り広げるのも1つの方法です。

とはいえ、トイレ用と分けて使いたい方も多いと思います。

その際は、浴室やキッチンにはキッチンハイター(もしくはキッチン泡ハイター)とトイレ用のドメストの2本で十分です。

この記事のポイント
  • 大きな違いは塩素濃度の差
  • キッチンハイターがカビを死滅させる効果が最も高い
  • キッチン泡ハイターは汎用性が高く、軽度のカビやトイレの黒ずみは落とせる
  • ドメストは粘度があり、便器の曲面にしっかり張り付く
  • ドメストは便器のフチ裏にかけやすいノズル形状になっている
  • カビキラーの塩素酸ナトリウムの配合量は基準最大値の3%配合
  • 塩素系漂白剤と酸性洗剤を混ぜると危険
  • 塩素系漂白剤と酸素系漂白剤を混ぜると酸素が発生する
  • 塩素系漂白剤同士を混ぜても問題ない
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