空気清浄機の加湿フィルターや水垢はクエン酸でのつけ置きが効果的ではありますが、こまめなお手入れをしていないと汚れが蓄積し、あまり効果がないこともあります。
こんな汚れ、あきらめてませんか?
- 加湿フィルターの黄ばみ
- 加湿フィルター枠の頑固な水垢
汚れを落とすためにクエン酸のつけ置きを含め、様々な洗剤を試してみるも全く落とせなかった汚れ。
「フッ化アンモニウム」が入った酸性洗剤を使用すると過去一でキレイになりました。
約5年分の汚れがこのように取れました。




洗浄前の写真はクエン酸で1度つけ置きした後の状態です。ほぼ効果はありませんでした…
本記事ではこのような2つの汚れがどうやって落ちたのか?
掃除方法や注意点を含めてご紹介します。
今回使用した洗剤
(テラクリーナーヤマトEX)
空気清浄機の内部が汚れる原因
加湿機能のある空気清浄機には、水を吸い上げるためのフィルターによって常に水気のある状態で水垢が発生しやすい環境にあります。
また、こまめに加湿トレーの掃除や、タンクの水を入れ替えないと菌が繁殖しやすいため、ヌメリやカビといった汚れも同時に増えていきます。
掃除をせずに放置していると加湿フィルターに黄色い汚れが発生しますが、水垢とカビなどの細菌が混ざり合って変色したもので、空気清浄機から悪臭がでる主な原因です。
フィルターを掃除せずに放置するとどうなるのか?
「集じん・脱臭・加湿」などフィルターにはそれぞれ役割がありますが、汚れを放置したまま使用すると逆に空気を汚してしまうことも…
集じん・脱臭フィルターを掃除しない場合
空気清浄機は空気中のニオイの原因となる、ホコリやカビ・花粉・ウイルスなどを取り除く役割があります。
実際には吸収してフィルターによってまとめているだけなので、使用し続けるとフィルターに汚れが蓄積し清浄効果は下がります。
フィルターが詰まることで、通常よりも電力がかかることも。
シャープの動画ではフィルターのつまりによって、性能がどのくらい変わるのか実験されています
加湿フィルターを掃除しない場合
本記事の冒頭に載せた写真のように水垢が蓄積するだけでなく、雑菌が繁殖してカビが発生します。
水垢を放置すると加湿機能が十分な効果が出なかったり、雑菌によって酸っぱいニオイの原因にもなります。
販売メーカーによる加湿フィルターの洗浄方法
空気清浄機を販売している、シャープやPanasonicの公式サイトでの掃除方法は以下の通りです。
トレーや加湿フィルターに黄色や赤茶色の汚れ、白い汚れ・固まりが付く
加湿フィルターの表面には、ご使用とともに白色や赤茶色の固まりが付着しますが、水道水に含まれる不純物(カルシウムなど)であり、異常ではありません。
トレーや加湿フィルターに付いた黄色や赤茶色の汚れは重曹を入れて溶かしてそのまま約30分つけ置くお手入れをおこなってください。
加湿フィルターの白い汚れ・固まりが取れにくいときは、クエン酸を溶かした容器に加湿フィルターを約2時間つけ置くお手入れをおこなってください。
シャープ公式
まとめると、黄色や赤茶色の汚れは重曹や酸素系漂白剤で30分ほどつけ置き、1回では取れないことがあるため複数回する。(トレーは重曹を使う)
白い汚れ・固まりには、クエン酸で約2時間つけ置きする。
このように記載されていますが、定期的なメンテナンス方法としての紹介なので、汚れがひどいと落ちるはずがありません。
クエン酸でどのくらい落とせるのか?
汚れを落とす前に、クエン酸でどの程度まで落ちるのか試してみました。

雑菌だらけになっているので、空気清浄機の電源を入れると部屋が酸っぱいニオイに…

加湿フィルターの枠は水垢だらけで、白いはずのフィルターも黄ばんだ状態です。


クエン酸水は水200mlに対しクエン酸小さじ1杯(5g)の分量で作っています。
吸水トレーが満タンになるまで入れ、30分ほどつけ置きした後に、棒の先端にスポンジが付いたブラシなどでこすってヌメリを取ります。

加湿フィルターや枠は全て分解し、バケツなどの容器にまとめて入れ、30分ほどつけ置きします。
今回は収納ケースにいれてつけ置きしました。

つけ置き後はしっかり乾燥させて、クエン酸での掃除は終了です。
汚れの落ち具合は以下の通りです。

吸水トレーはキレイになったと思います。
隙間を掃除するための先端が小さな柄付きスポンジなどあると便利です。


吸水フィルターの黄ばみは揉み洗いによって多少残っているものの、少しは取れたと思います。

フィルターの枠に付いた水垢はほぼ変わらず。

クエン酸のつけ置き前後






テラクリーナーヤマトEXで洗浄
クエン酸で全く落とせなかった水垢と、我が家にあるもう一つの空気清浄機の加湿フィルター(青色のタイプ)の黄ばみを「テラクリーナーヤマトEX」で掃除しました。
ハウスクリーニングのプロなども使用する業務用の洗剤なので、ドラッグストアやホームセンターでは販売されていないと思います。

掃除に必要なものは以下の7つです。
- テラクリーナーヤマトEX
- ゴム手袋
- 使い古した歯ブラシ
- 先の細かい柄のついたスポンジ(今回は使用せず)
- 洗剤を小分けにする容器(カップなど)
- マスクやゴーグル(今回は使用せず)
- バケツなどフィルターがつけ置きできる大きい容器
クエン酸で落ちなかった水垢を溶かす
先ほどクエン酸でつけ置きした後の水垢に使用してみます。


カップに洗剤を注いで、歯ブラシの先に付けて塗り広げやすいようにします。
今回はアイスクリームが入っていた透明のカップに入れています。


水垢に歯ブラシで塗り広げていきます。

全てに付け終わったら、歯ブラシや先の細かいスポンジで軽くこすります。
先の細いスポンジなら洗剤が跳ねにくく、隙間もしっかりこすれると思います。
一通りこすり終わったら、水でしっかり流します。
洗浄後の乾いた状態です

歯ブラシを使ったため、隙間が十分にこすれず水垢が残ってはいますが、しっかりこすれた部分はキレイに落ちました。

使用前後






青い加湿フィルターの水垢を落とす
次にもう一台ある、空気清浄機の青いフィルターについた黄ばみや水垢に使用してみます。

5年以上放置した水垢。
クエン酸のつけ置きや、他の強力な酸性洗剤で洗ったところで、全く落とせなかった汚れに試しました。


中心部分は水垢で真っ白ですが、よく見ると黄ばんでいます。

フィルターの枠の際と同様に、歯ブラシで洗剤を塗り広げていきます。
この青いフィルターは硬く、ブラシでこすっても問題なさそうだったので、汚れがひどい部分を集中的に歯ブラシでこすりました。
こすった後は水で洗い流さずに、容器に入れて5分ほどつけ置きしました。

つけ置き後、水で流すと汚れがほとんど取れています。

目を凝らすと部分的に水垢が残っており、水垢が取れたことで黄ばみが目立ちます。


裏面も同様です。

もう一度作業すれば水垢は完全に落とせそうだったので、繰り返し行いますが、歯ブラシで塗り広げるのが面倒だったため、つけ置きしてみました。
理論はわかりませんが、経験上水垢は冷水よりお湯の方が汚れが落としやすくなるので、キッチンで出る最も熱い温度(約40℃)でフィルターが浸かる程度まで注ぎます。

入れ過ぎると洗剤の濃度が弱まるので、なるべく少なめに。

注ぎ終わったら、汚れのひどい部分を中心にテラクリーナーヤマトEXを大さじ1杯を入れます。
すると水垢に反応して泡が出てきました。

その後5分程度つけ置きして歯ブラシでこすってから水で流します。
流し終わった状態

黄ばみが少し残っていますが、水垢はほとんど取れたと思います。

黄ばみは酸素系漂白剤につけ置きすると効果的です。
オキシクリーンで約1時間ほどつけ置きすると、以下のように黄ばみがほぼ取れました。
1回で取れなくても、繰り返し作業すると完全に消えます。

もう1回つけ置きすれば、完全に黄ばみが取れたと思います。

掃除前と比べるとかなりキレイになったのではないでしょうか?

掃除の際の注意点
テラクリーナーヤマトEXは強い酸性洗剤ですので、目や皮膚に付くと危険ですのでマスクやゴーグルを着用しましょう。
またステンレスなどに長時間付着すると、腐食しサビや変色の原因になるため、付いた場合は早めに流しきるきることが重要です。
金属製のバケツではなく、プラスチックなど今回使用した収納ケースのようなものの中で掃除するといいと思います。
ただし、用途外になる可能性が高いため、自己責任でご使用ください。
試して効果がなかった洗剤と水垢が取れた理由
参考までにこれまでに試して効果が無かった洗剤をまとめました。
- クエン酸(酸性)
- なまはげお風呂用(酸性)
- アズマジック浴室洗剤(酸性)
- サンポール(酸性)
- カルシウム汚れ職人(酸性)
- 風呂職人(酸性)
- 水垢クレンジンク(酸性)
- 激落ちくんクエン酸(酸性)
- トーヤク業務用水あか取り(酸性)
- キッチンハイター(塩素・アルカリ系)
- オキシクリーン(アルカリ系)
- トイレ黄ばみ取り(酸性)
アルカリ性の洗剤は黄ばみが取れるか?酸性の洗剤は水垢が取れるか?
試してみるも、どれも効果がありませんでした。
今回のテラクリーナーヤマトEXで落ちたことで、なぜこれまで試した酸性洗剤が効かなかったのか分かりました。
理由は「フッ化アンモニウム」の作用によって「シリカ系の水垢」が落とせたからです。
一般的に汚れの1つとして「水垢」とまとめられていますが種類があり、シリカ系の水垢は一般家庭で発生する中で最も落としにくいもの。
シリカ系の水垢は、塩酸の入ったサンポールのような酸性度が強い洗剤でも溶かせないため、市販で売られている洗剤では落とせなかった。ということです。
こまめなメンテナンスが大事
普段からメンテナンスをしておけば、わざわざ大掛かりな掃除をしなくて済みますが、後回しにして気づいた頃にはクエン酸では落ちない汚れになっていた…なんてことはよくあると思います。
掃除が面倒という方は新品に交換するのが手っ取り早いですが、フィルターの枠についた水垢は残ったままになるので、こまめにクエン酸につけ置きするのが大事です。



クエン酸でつけ置きしたのに、ほぼ効果が無かった場合は「シリカ系の水垢」の可能性が高く、ドラッグストアなどで買える強力な酸性洗剤でも落とせません。
その場合はテラクリーナーヤマトEXを使ってみてください。
空気清浄機の加湿フィルター以外にも、お風呂の鏡や蛇口などの頑固な水垢に効果があります。
今回使用した洗剤
