浴室の床に付いたカビや黒ずんだ皮脂汚れはキッチンハイターでまとめて掃除

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黒ずみの原因となる皮脂と石鹸が混ざった汚れ。

別名「酸性石鹸」と呼ばれる石鹸カスの一種で、浴室の床が白系の場合は汚れが目立ちます。

この黒ずんだ汚れにはアルカリ性の洗剤が効果的ですが、重曹などの弱アルカリ性の洗剤では落ちにくいため、強力なアルカリ性の洗剤が必要になります。

比較的落としやすいと言われるものの、蓄積した頑固な汚れになっていると強力な洗剤でも1度では溶かしきれず、繰り返し作業が必要なことも…

強力な洗剤を使用するのも1つの手段ですが、汚れ落としに特化しているため、カビは落とせません。

そこで、キッチンハイターなどの塩素系漂白剤でつけ置きすることで、カビや黒ずんだ汚れも1度の掃除でまとめて落とすことができます。

1~2時間のつけ置き時間が必要ですが、放置しているだけで汚れが剥がれやすくなり、簡単に汚れが落とせます。

低コストでできるだけでなく、つけ置きによって床が滅菌状態になるため、カビが生えにくくなるメリットもあるおすすめの掃除方法です。

目次

浴室床に付いた汚れを落とす方法

浴室の床に付く汚れは石鹸カスやカビ以外にも種類があり、全ての汚れを落とす場合は酸性・アルカリ性・塩素系それぞれの洗剤で掃除する必要があります。

また蓄積した汚れとなると、お風呂用の洗剤でもなかなか落ちないことも…

ここでは、浴室の床にはどんな汚れが付くのか?効果のある洗剤は何か?をまとめています。

浴室の床に付く汚れの種類は4つ

浴室の床に付く汚れ
  • 石鹸カス
  • 皮脂汚れ
  • 水垢
  • カビ

浴室の床に付着するものには、シャンプーやボディーソープなどの石鹸成分や、体を洗った際に流れ落ちる皮脂、それらをエサにして育つカビ、水道水に含まれるミネラル分から生成される水垢などがあります。

これらの汚れが排水口に流れきらずに残っていると、汚れが蓄積し落としにくくなっていきます。

白系の床の場合に目立つのが、黒ずんだ汚れで、原因は酸性石鹸と言われる石鹸カスの1種です。比較的落としやすい汚れとは言われるものの、頑固な汚れになると中々落とせないことがあります。

逆に黒系の床の場合には水道水に含まれるミネラル分が蓄積して発生するカルシウムや、シャンプーなどに含まれる脂肪酸が化合してできる石鹸カスと呼ばれる、白っぽい汚れ(金属石鹸)です。

本記事では白系の床に付く黒ずみ汚れの落とし方について触れています。

効果のある洗剤は?

汚れの種類に対して、効果のある洗剤は以下の通りです。

浴室の床に付く汚れ
  • 石鹸カス酸性の洗剤
  • 皮脂汚れアルカリ性の洗剤
  • 水垢酸性の洗剤
  • カビ塩素系の洗剤(アルカリ性)

全ての汚れを落とすには「酸性・アルカリ性・塩素系」3種類の洗剤が必要になりますが、塩素系でアルカリ性の性質をもつキッチンハイターを使えば皮脂汚れとカビをまとめて落とせます。

つけ置きにはキッチンハイター・ブリーチがおすすめ

スプレータイプよりもボトルがおすすめ

カビキラーやキッチン泡ハイターなどのトリガータイプの塩素系漂白剤の濃度はおおよそ0.6%程度と低めです。

対してボトルに入ったブリーチやハイターなどの濃度は平均して約6%と塩素濃度が高く、水で薄めても十分な濃度があり、スプレーよりも高い効果が得られます。

またPH値は11.0~12.0とアルカリ性なので、カビの他に皮脂などの酸性汚れにも効果を発揮します。

キッチンハイターがおすすめな理由

ボトルに入った塩素系漂白剤には、キッチンハイターを含め、ブリーチや衣類用のハイターなど様々あります。

塩素濃度は減菌して6%とほとんど同じですが、違いは界面活性剤が入っているか?いないか?です。

衣類用漂白剤として使用されるハイターでも効果はありますが、主成分は次亜塩素酸ナトリウム(塩素系)とアルカリ剤のみで、界面活性剤は入っていません。

キッチンハイターには、界面活性剤が入っており、汚れに浸透しやすくなります。

キッチンハイター以上を求めるならブリーチがおすすめ

キッチンハイターと同様に塩素系漂白剤のブリーチですが、種類によっては界面活性剤に加えて、キッチン用の強力な洗剤にも入っている、水酸化ナトリウムが入ったタイプがより強力です。

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浴室床にキッチンハイターをつけ置きする方法

今回使用したものは以下の3つ

  • キッチンハイター 375ml
  • 食器用洗剤 (中性かアルカリ性)
  • ビニール袋
  • 柄付きの掃除用ブラシ

界面活性剤の効果でより汚れを落としやすくするために、食器用洗剤を使用しています。

掃除前の状態はこちら

黒ずんだ汚れ

黒ずみや石鹸カス汚れがたくさん付いています。

カビのような汚れ
右側に白っぽい汚れ

白い汚れの真上に、子供のおもちゃをネットで吊り下げており、そこから垂れた(入浴剤や皮脂、石鹸カスなどが混ざり合った)ものが乾燥してこのような汚れになっています。

石鹸カス・皮脂などが混ざり合った汚れ

ビニール袋に水を入れて栓をする

排水口の蓋を外し、ビニール袋を用意します。

ビニール袋の中に水を入れ、水が流れないように栓をします。

水を溜める前に、少量の水を張って隙間から流れていないかご確認ください。

もう少し小さな袋で大丈夫です。

ビニール袋で栓をしたら水を約25L注ぎます。

水を張り、キッチンハイターと食器用洗剤を混ぜて放置

浴室の広さによって使用する水の量が異なりますが、今回は縦160㎝、横80㎝の範囲に高さ2㎝の水を溜めます。

使用した水量は約25Lです。(※こちらで簡単に出せますke!san生活や実務に役立つ計算サイト

水が溜まったらここにキッチンハイターを入れます。

今回使用したキッチンハイターの量は375mlです。

購入してからの経過期間や汚れの度合いによって調整しましょう。

塩素は時間が経つと濃度が下がる

次亜塩素酸水は塩素と水が反応し続けることで、主成分の塩素が減っていきます。失活と呼ばれるこの現象は使用しなくても、徐々に濃度が下がるため時間が経つほど洗浄効果も弱まります。

目安はキッチンハイターの使用量が水に対し、1.5%程度になる程度です。(例:水10Lにキッチンハイター150ml)素材を傷める可能性があるため、多くても250mlまで

購入して数年経過したものや、黒ずみ汚れがひどい場合は多めにしましょう。

次に食器用洗剤を20ml程度入れます。

今回はカインズの食器用洗剤を使用。界面活性剤はなんと14%も入っています。

一部の食器用洗剤には、弱酸性タイプのものがあります。塩素系漂白剤と混ざると危険ですので使用時はご注意ください。

キッチンハイターと食器用洗剤を入れ終わったら、柄付きのブラシで成分が均等になるようにしっかり混ぜます。

丁寧に混ぜないと、脱衣所へ流れてしまうため注意しましょう。

合わせて、浴槽の化粧パネルや壁もゴシゴシと成分をすり込ませておきます。

使用しているブラシは、無印良品の伸縮ブラシです。先端はブラシとスポンジの2種類あり、用途に合わせて取り換えれて便利です。

混ぜ終わった状態です。

界面活性剤の効果で、やや泡立っています。

1~2時間放置後に、ブラシでこすって水で流す

確実に汚れを落とすために、今回は2時間放置しました。

下記は2時間後の状態ですが、水が若干流れ水量が減っていました…

ビニール袋はなるべくツルツルした材質のものでないと、隙間から漏れてしまいます。

つけ置きによって、汚れが剥がれやすくなっているので、しっかりブラシでこすって落としきれていない汚れを浮かせます。

一通りブラシでこすったら水で流します。

真ん中にあった黒ずみ汚れは落ちて、キレイになっています。

カビのような汚れも床面は取れています。

壁面に一部残っているのは、水が漏れて水量が減ったため、つけ置き効果が十分でなかったことが原因です

白っぽい汚れもほぼ取れてなくなったように見えますが、よく見るとまだ一部白い部分があります。

これは金属石鹸(石鹸カス)なので、アルカリ性のキッチンハイターでは落ちないため、酸性の洗剤で溶かすしかありません。

使用前後

一部汚れが残っていますが、全体的にキレイになったのではないでしょうか?

スクロールできます
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スクロールできます
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キッチンハイターでつけ置きする際の7つの注意点

失敗しないために、以下の7つを注意しましょう。

  • 酸性の洗剤と混ぜない
  • お湯を使わない
  • キッチンハイターは入れ過ぎない
  • ビニール袋はツルツルの素材を使う
  • 混ぜる際に衣服に飛ばないように注意する
  • 掃除後はしっかり換気をする
  • 用途外なので自己責任で使う

酸性の洗剤と混ぜない

塩素系漂白剤を使う際は酸性の成分と混ざらないように注意しましょう。

汚れに浸透しやすいように食器用洗剤を混ぜていますが、必ず中性もしくはアルカリ性の洗剤か確認したうえで使用してください。

また、洗剤だけでなく夏場におこなう際は「汗」にもご注意ください。

お湯を使わない

お湯を使ってしまうと、キッチンハイターの主成分の塩素がとんで、効果が無くなります。

かならず冷水を使用しましょう。

キッチンハイターは入れ過ぎない

水10Lに対してキッチンハイターを150mlが目安です。

汚れの度合いやキッチンハイターの購入年月を含めて使用量を調節しましょう。多くても水10Lに対し、キッチンハイター250ml程度です。

塩素系漂白剤の主成分である次亜塩素酸ナトリウムは、常温で保管されていてもゆっくりと分解し、濃度が低下していきます。特に、直射日光のあたる場所や高温での保管では分解が進むことが、一般的に知られています。
したがって、ご購入から3年以上経過した古い製品では、次亜塩素酸ナトリウムの濃度が著しく低下している場合がありますので、ご使用はおすすめできません。

kao.com

詳細は花王のHP「【成分・働き】花王の塩素系漂白剤で、次亜塩素酸ナトリウム0.05%、0.1%の液は作れるの?」にて掲載されています。

ビニール袋はツルツルの素材を使う

ビニール袋には素材の表面がツルツルしたものと、ややザラザラしたものがありますが、細かな凹凸があると今回のように水が流れてしまうことがあります。

排水口の形状によって使えないこともありますが、100円ショップなどで売られているシリコン製の排水口の蓋が便利です。

混ぜる際に衣服に飛ばないように注意する

キッチンハイターと食器用洗剤を混ぜる際は、衣服に水が飛ぶと漂白されて色が落ちてしまうため、捨ててもいい服装で作業するか、細心の注意を払って掃除しましょう。

掃除後はしっかり換気をする

掃除後は塩素のニオイが充満しているため、換気しましょう。

用途外なので自己責任で使う

今回紹介したやり方は、キッチンハイターの用途外の使い方になるため問題が起きてもメーカー保証は適用されないため、自己責任でお試しください。

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長時間のつけ置きでカビが生えにくい状態になる

最低でも30分以上、できれば1時間程度のつけ置きをすると汚れ落とし、除菌にも効果的です。

塩素に長時間接するため、カビが取れるだけでなく、滅菌状態になります。

日当たりや換気の環境で左右されますが、1ヶ月程度はカビが生えにくい状態になると思います。

滅菌状態とは?

カビを含めた全ての微生物を死滅・除去することで、微生物の生存率が100万分の1以下になること。つまり菌がほぼいない状態。

洗剤の中では防カビ効果1ヶ月。とうたった商品がありますが、滅菌状態になっていることでカビが生えにくい環境=防カビという訴求がされています。

汚れを落としながら防カビ効果が低コストで得られるので参考にしてみてください。

今回使用したもの

カインズの食器用洗剤(こちらは界面活性剤8%のタイプ)

おすすめのブラシ

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